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中学生、高校生の方へ

気持ちだけでは何も変わらない

このページを見て下さっている中学生、高校生の方に、質問があります。

あなたはなぜ、武術に興味を持ったのでしょうか?

中学生、高校生という年代は、勉強や部活など、やることがたくさんあります。友だちと遊んだり、趣味に没頭したり、楽しいことも少なくないでしょう。

それでも、わざわざこのサイトを訪れたということは、何らかの理由で「武術」というものに興味を持っておられるのだと思います。
その理由は、何でしょうか?

人それぞれ考え方は違うでしょうが、おそらくは、心のどこかに「強くなりたい」という想いがあるのではないでしょうか。

煉誠館に限らず、武術を真面目に学べば、今の自分よりも強くなることができます。ケンカに勝てる、という狭い範囲の強さだけではありません。稽古や勉学を通じて、世の中の困難を乗り越えていくための「心の強さ」を身に付けることもできます。

まだ大人になっていないあなたに、このようなことを言うのは残酷かもしれませんが、この世界は、綺麗なことばかりではありません。大人になっても、弱い者が狙われ、騙され、損をするという仕組みは同じです。残念なことに、弱い人間を探して痛めつけようとする、愚かな人間も大勢いるのです。

このような現実を跳ね返すには、強くなるしかありません。単なるケンカの強さだけではなく、人に騙されないための知恵、より良い自分を目指す克己心など、「心」の強さが必要です。
強くなければ、自分の目標を達成したり、家族や大切な人を守ることはできないのです。気持ちだけでは、何も変わらないし、変えられないという現実を、ぜひ知っておいて下さい。

それをふまえて考えると、今あなたの中にある「強くなりたい」という想いは、とても切実なものだと私は感じます。もしかすると、すでに何か問題に直面していて、それを解決するために、武術を学ぼうとしているのかもしれませんね。

いずれにしても、武術によって得られる「強さ」は、あなたの人生にとって、大きな力になってくれるはずです。

本当の意味で強い人

が、ここで一つ、重要なことを知ってもらわなくてはなりません。

今まで話してきたように、生きていくための強さを身に付けるというのが武術の目標の一つですが、実はその先に、本当の目標があるのです。

それは、「武術で身に付けた強さを、自分以外の誰かを助けるために使う」というものです。

先ほど私は、「この世界では、弱い者が狙われ、騙され、損をする」と言いました。弱い者を探して痛めつけようとする人間は、確実に存在しています。

が、その一方で、他人に対する優しさを忘れず、困っている人を助けようとする人もいます。あなたの周りにもいませんか? 泣いている人に、そっと手を差し伸べられる素敵な人が。少ないかもしれませんが、きっといると思います。

そのような人たちは、ほぼ間違いなく「強い人」です。なぜなら、強くなければ、誰かを助けることなんてできないからです。

そしてその人は、弱い者いじめをする人間がいかに醜いかを知っています。弱い人を守ることが人間として正しい行為であることを知っています。だから、ごく自然に、困っている人を助けることができるのです。

そのような「本当の意味で強い人」になるのが、武術の真の目標です。
武術を一生懸命に稽古して、ケンカに勝つ力を身に付けても、自分自身の欲を満たすために使っていたのでは全く意味がありません。むしろ、世の中にとって迷惑です。

強い力は、誰かを助けたいという「惻隠の情」とセットでなければ価値がないのです。

人間は必ず死ぬのだから

人は、自分に与えられた何らかの役割(天命といいます)を果たすために生まれてくるのだと思います。

幸せになる権利も等しく持っています。誰もが、不幸になるために生まれてきたわけではありません。

だから、それを邪魔しようとする理不尽な出来事に、絶対に負けてはいけない。戦うべき時には戦わなくちゃいけない。世の中の悲しいこと、大人が見て見ないふりをしている、人を傷つけるルールや悪意に負けてはいけない。

世の中は、良い人ばかりではない。あなたが悲しい想いをするのが平気なヤツもいる。笑うヤツがいる。騙すヤツもいる。
そんな連中に負けないための強さを身に付けなくてはいけない。知恵を磨かなくてはならない。家族、愛する人、誇りを守るために、負けない力を持つべきだ。

そして、世の中の汚いものに負けないだけの強さを身に付けた後は、優しい人にならなきゃいけない。
人を思いやり、元気が出るような言葉をかけて、お互いをより良く成長させてくれるような、そんな人に。

そのような人の周りには、自然と同じ気持ちを持った人が集まってくる。それがあなたの人生を充実させてくれるし、様々な形の強さをもたらしてくれる。

私は、そんなふうに思っています。

人間は必ず死にます。生まれた後は、遅かれ早かれ死に向かっています。あなた自身も、両親も、好意を寄せている人も、いつか死んでしまいます。大切な人と少しでも良い時間を過ごすため、日々のくだらない出来事に疲れている場合ではありません。

さて、もう一度最期に、質問します。

あなたはなぜ、武術に興味を持ったのでしょうか? 強くなりたいと願ったのでしょうか?

もしその願いが、武術によって解決できそうならば、ぜひ共に武術を学んでいきましょう。

煉誠館には、同じ気持ちを持つ仲間がいます。正しいことを正しいと胸を張って言えるように。困っている人に手を差し伸べられるように。
あなたは、今よりもきっと強くなれます。一緒に歩んでいきましょう。

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