山鹿素行の「士道」が定義する、平和な時代の武士の職分
2019/06/06
前回は、泰平の世となった江戸時代において、戦闘者たる武士が何をもって身を立てていったのかという点について紹介しました。戦国乱世では名誉と直結していた合戦での働きが否定された世の中で、生き方の転換を迫ら…
弓馬の道から四書五経へ 泰平の江戸時代を維持した儒学と武士道の関係
2019/03/22
前回までは、武士が戦場を駆け、戦いによって名誉を得た戦国乱世の武士道についてお話しました。特に、甲斐国の戦国大名・武田信玄公の語録としての意味合いもある「甲陽軍鑑」を手掛かりに、その厳しさ、切実さ、清…
後世の武士の規範となった文武分別の道、武士としての職分を求め続けた『甲陽軍鑑』の思想
2017/07/13
今回も引き続き、甲斐の国、武田信玄公にまつわる甲陽軍鑑を手掛かりに、「武士道」について紹介して参ります。 前回は、甲陽軍鑑が記された戦国乱世の時代背景を探りつつ、乱取りについても触れてみました。合戦は…
敗北を徹底的に拒絶し、清濁を併せ呑んで国を守ろうとした『甲陽軍鑑』の武士たち
2016/12/20
前回は、戦国武将・武田信玄公にまつわる『甲陽軍鑑』の中に、後世の武士道の原型があるということをお話しました。 ⇒【前回:戦国乱世の武士の在り方を記した『甲陽軍鑑』が、武士道の原型を伝えている】 武田家…
戦国乱世の武士の在り方を記した『甲陽軍鑑』が、武士道の原型を伝えている
2016/05/27
さて、前回は、明治時代に新渡戸稲造によって著された『武士道(Bushido,Soul of Japan)』が、現代日本人の武士道観に多大な影響を与えているということをお話しました。 ⇒【前回:新渡戸稲…
新渡戸稲造の著書『武士道』は、武士の行動規範を下地にした、新興の道徳思想である
2016/01/24
前回は、武士道にも様々あり、その理由として「武士が規範とする言動が、時代によって違いすぎている」という例を挙げさせていただきました。 ⇒【前回:武士道とは何なのか? 時代によって全く違う武士の性質】 …
武士道とは何なのか? 時代によって全く違う武士の性質
2015/12/20
現代日本において、武士という存在には馴染みがなくても、「武士道」という言葉は耳にすることがあるかと思います。 会話の中で、「武士道! 私も好きです!」「自分は武士道を実践しています!」などという言葉が…